睡眠薬・睡眠改善薬について

睡眠薬の持続性

それでは睡眠薬の効果とその効果の持続性はどれくらいあるのでしょうか。

 

即効性がある睡眠薬の短時間型や超短時間型については、睡眠効果が表れるのがとても早いですが効果が切れるのも早いです。ですから翌日まで眠気が続くということはありません。その代わり、中時間型や長時間型に比べて健忘症がひどかったり、服用を中止した際に前よりも不眠症状が悪化しているケースが多かったりします。

 

中時間型や長時間型は睡眠薬の作用時間が長いため、翌日まで眠気が続きやすいです。そのため眠くはないのに、日中でも体に運動機能障害がでることがあります。ただし短時間型のように、服用を中止しても不眠症状が悪化することはほとんどありません。

 

また市販で販売されている睡眠薬の場合は、夜中に何度も起きる中途覚醒や朝早く目覚める早朝覚醒のタイプには向いていません。つまり市販の睡眠薬の場合、効果の持続性があまりないのです。

 

寝つきが悪いなどの入眠障害タイプの人には一時的に効果が発揮されます。市販の睡眠薬の場合、一般的に抗ヒスタミン剤が使われています。花粉症や風邪薬などを飲んで眠くなる眠気を催しやすい薬です。

 

慢性的に不眠で、1ヶ月市販薬を使っても症状が改善されない場合は、きちんと医師の診断を受けて睡眠薬を処方してもらった方が早く不眠症状が改善されると思います。特に日頃慢性的に薬を服用している人は、市販薬に頼らず医師の診断を早めに受けた方がいいと思います。